パノラマX線撮影



レントゲン画像により、歯の虫歯の位置や進行程度、歯周病の進行状況(骨レベル)を把握することができます。当院ではデジタルレントゲン機器を完備しております。デジタル機器は、コンピューター解析により、精密な画像診断が可能となります。また、従来のレントゲン機器よりも被爆量を1/10以下まで下げて撮影ができますので、身体にやさしい事もメリットとしてあげられます。
口の中の病気と言えば、『虫歯』だけがクローズアップされやすいのですが、実は『歯周病』に罹患されている方は8000万人と多く、国民全体の半分以上の方が歯周病(歯槽膿漏)で悩まされています。『歯周病』とは、歯を支えている顎の骨が溶けてしまう病気です。支える骨がなくなってしまうと、歯を支えきれなくなり歯がグラグラして抜け落ちてしまいます。口の中の健康を保つためには、虫歯だけでなく、歯周病にならないようにお口の健康管理をしなければなりません。
以下の項目に一つでも該当する方は、歯周病の疑いがありますので、早めに歯医者さんで診てもらいましょう。
虫歯と違って、痛みなどの自覚症状が感じにくいので、発見しづらい病気ともいえますので要注意です!
歯茎と歯の境目(歯周ポケット)に歯垢・歯石が沈着する事で発症します。歯垢、歯石は歯周病菌が集積したもので、歯周ポケット内で、骨を溶かす酵素(内毒素)を排出されることにより、骨を破壊する細胞(破骨細胞)が遊走し顎骨レベルを低下させます。
かみ合わせのバランスが悪い場合、特定の場所に過大な力がかかり、過重負担で顎骨レベルが低下するものです。咬み合わせが悪い人や歯ぎしり、食いしばりの習慣がある人、奥歯が抜けている方などが該当します。
歯に負担がかかりすぎると・・・・・
咬み合わせのバランスが悪いと、歯が揺さぶられ、顎骨が歯を支えきれなくなり、骨レベルが低下します
歯垢や歯石は食べかすが付着しているのではなく菌の塊です。歯石が歯に付着するとどんなに一生懸命磨いても歯ブラシでは取ることはできません。症状がないと放置しがちですが、歯垢・歯石は虫歯や歯周病の原因となります。また、菌が食べたものや古い歯肉を分解すると口臭が発生します。そこで歯石の除去が必要となります。治療の流れとして、まず、問診にて喫煙の有無や生活習慣などを伺います。次に、歯周病や歯肉炎の有無、症状、進行度を検査します。検査結果を基に治療プログラムを作製し、その効果を判定しながら治療を進めていきます。
レントゲン画像により、歯の虫歯の位置や進行程度、歯周病の進行状況(骨レベル)を把握することができます。当院ではデジタルレントゲン機器を完備しております。デジタル機器は、コンピューター解析により、精密な画像診断が可能となります。また、従来のレントゲン機器よりも被爆量を1/10以下まで下げて撮影ができますので、身体にやさしい事もメリットとしてあげられます。
次に歯周組織検査を行います。個々の歯の診査により、歯肉の炎症の有無、歯周病の進行、歯牙の動揺の有無を確認します。今後のケアを考え、将来にわたり健康な口腔内を保つために、現在のお口の状態を把握していただくことが大切です。この結果を基に治療計画を立てます。
レントゲンや検査結果を基に、口腔内の状態についてご説明します。モニター上に映し出されるアニメーションにより、検査の内容や口腔内の現状、治療の流れ、普段のホームケアーにおける留意点を示説します。実際に歯ブラシを使用したブラッシングを指導も行います。
強固に付着している歯石は歯石除去器具を使用して取り除きます。これを、健康保険の治療では最低2回に分けて行います。歯石を取るとどうしても歯の表面が粗造でざらついています。このざらつきは、歯垢が付着しやすい状態ですので、PMTCを受けていただくことにより、歯もツルツルになり、歯垢の付着も抑えることができます。通常は歯石取りを2回で終えますが、歯肉の中まで入り込んでいる歯石がある場合や歯周病が進行している場合、別途SRP(スケーリング・ルートプレーニンク)゙などの処置が必要となります。
歯石が歯茎の中に入り込んでいる方や歯周病が進行している方に行うクリーニング方法です。歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなると汚れが更に停滞しやすくなり、悪循環を生じます。ポケット内に停滞している歯周病菌の固まりを取り除き、歯周ポケットを浅くして歯周組織を改善します。
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)を終了し、歯周病の改善が認められない場合、歯周外科処置を行います。再生療法には、骨移植や成長ホルモンなどの歯周組織の回復に必要なマテリアルを使用し、骨組織の再生を促します
歯石を取ると歯の表面が粗造になっています。この状態では歯垢や歯石が付着しやすくなっています。また、保険診療による歯石取りは、歯石の除去だけが目的となり、歯の表面に付着している細菌バイオフィルムを全て除去することは困難です。PMTCにより個々の歯をきれいに研磨し歯の表面を整えることで、歯垢・歯石の沈着を抑えることができます。除去したバイオフィルムは4ヶ月程度で菌叢が戻るとされていますので、定期的に受けていただくことにより虫歯や歯周病を効果的に予防できます。(PMTCは治療ではなく予防という位置づけとなります。従って、健保適用外によりご希望があれが承ります。所要時間:1口腔1回30~60分程度。)
ブラッシング時に歯茎から血が出ている事に気づいても、日によって血が出たり出なかったりする事や虫歯と違って痛みを感じにくい病気なので、そのまま放置されがちです。歯茎から出血する原因は歯垢や歯石等の汚れが歯周ポケット内に溜まる事によって歯茎が炎症を起こし、出血します。
出血は、歯ブラシで歯垢を取り除く事によって、ある程度の止血効果が期待でいますが、歯石は歯面に強固に付着しているため、歯ブラシで取り除く事が不可能なため、歯科医院での根本的治療が必要となります。治療内容は検査で出血部位を特定し、出血の原因である歯周ポケット内の歯垢や歯石を取り除き、歯周組織の改善を図ります。
歯周病や虫歯等が原因で歯茎が急に腫れることがあります。症状が悪化すると顎からリンパ節にかけて頬部の腫脹と痛みを呈する場合もあります。処置内容は原因を特定し、切開して膿を出し症状を一時的に引かせます。症状が軽減したあと、本格的に原因を取り除く治療を行う必要があります。急に歯肉が腫れてきた場合は、放置せずにすぐにご来院ください。放置する期間が長ければ長い程、元に戻すための治療が難しくなります。問題が深刻になる前に早期に治療されることをお勧めします。
口の中の細菌が食べかすや古い細胞をタンパク質を分解したときに出す「VSC」(揮発性硫黄化合物)が臭いの犯人です。舌苔や歯と歯肉にできた隙間(歯周ポケット)、虫歯には、この硫黄を含んだタンパク質がいっぱいです。細菌がこのタンパク質を食べて、消化する際にガスを出します。いわば細菌の`おなら“です。
まず生活習慣を問診した上で、次に口腔内の診査を行います。口臭の原因を特定し、適切なカウンセリングと原因の除去に努めます
虫歯・歯周病は歯垢(プラーク)が原因で引き起こされる疾患ですが、近年、歯の表面に付着し成熟した歯垢(プラーク)は『細菌バイオフィルム』であることが判明されました。細菌バイオフィルムとは、多種多様の口腔内常在菌が複雑に絡み合った細菌膜のことをいい、このフィルムは細菌が分泌する多糖体に守られて強固に付着しているため、歯ブラシでなかなか取り除くことができません。PMTCはこのバイオフィルムを剥がし取る手段として最も効率的かつ効果的な方法として考えられています。
定期的に長期間PMTCを行うことにより口の中の歯周病菌の細菌叢に変化があらわれ、細菌の種類、数が減少し、口の中の環境が改善されていきます。北欧で導入されたこの概念は、現在では疫学的にも長期経過例かその効果が実証されています。当クリニックでも、数年にわたりご自身からすすんで毎月PMTCを行っている方が数名いますが、この方々は非常に歯肉の状態が安定しているとともに、虫歯もできず歯の治療は行わずに推移しています。
専用のクリーニングペーストを使用し、歯肉を傷つけないよう柔らかいラバーカップで1本ずつ丁寧に磨き汚れ(バイオフィルム)を除去します。歯と歯接点をフロスで清掃し、さわやかな洗浄剤でお口の中をきれいに消毒と清掃をします。歯の質を強くし輝きを増すためにきれになった歯面にフッ素を塗布して終了です。この施術は、1回の通院で終了します。また、施術に要する時間は1時間程度で、時間をかけて丁寧に行います。
健康保険により付着した歯垢歯石を徹底的に取ります。歯の表面は歯石を取ることにより表面ががたがたになっています。そこでPMTCにより歯の表面を整え、バイオフィルムやステインを徹底的に除去し虫歯や歯周病を予防します。最後に歯質の強化のためにフッ素を塗布します。
痛みを伴う処置は足が遠のきます。PMTCは歯を1本ずつ丁寧に磨いていくもので、とても気持ちよくリラックスして受けていただけます。中には施術中に眠っている方もいらっしゃるくらいです。こうして、リラックスした中で、虫歯や歯周病の予防が実践できるので通院が苦になりません。
歯の表面をツルツルに仕上げることで、バイオフィルムの再形成や歯の着色を抑えることができます。バイオフィルムの菌叢は約4ヶ月で元に戻るといわれています。定期的にPMTCを受けられることで、快適に虫歯や歯周病の予防ができます。
下図のように定期的にクリーニングを受けていただくことで虫歯や歯周病の発症を抑えることが可能です。
歯の歯面を磨く事により虫歯を予防し、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)を磨く事により歯周病の予防につながります。食事をとってからの30分間の間に口腔内の常在菌が繁殖する時間帯になります。食後の30分以内に歯ブラシを行うようにしましょう。